お問い合わせはこちら
(平日10:00~16:00 土日祝休業)
日本の山旅 登山バス 国内旅行 風来人03-6265-6966
世界の山旅03-6265-6953 海外旅行03-6265-6952

まいたびブログ

毎日新聞旅行(東京)「まいたび®」公式ブログです。
国内・海外登山、講師同行「風来人」などツアーの添乗記やトピックス、「旅」の素晴らしさをご紹介するなかで、
旅を楽しむ心がふんわり広がっていく、そんなことを夢見ています。

雪山勉強会 谷川・天神平

2024年1月15日

写真1.jpg快晴の谷川・天神平


2023年12月24日(日)

この冬は暖冬ということで雪が少ないのではと心配していたら、前々日から寒気の影響でみなかみ周辺は大雪!

前日の谷川岳ロープウェイのホームページでは積雪100㎝となっており、雪はたっぷりありそう。

雪崩の危険性も考慮しつつ、安全第一に雪山勉強会を行ってきました。

写真2.jpgロープウェイ乗り場にて


今回ご一緒するのは石井ガイド、添乗員は佐野と朝妻です。
まずバスの中で石井ガイドより雪山装備のパッキングの仕方や行動食についてアドバイス。
ロープウェイ乗り場では登山準備をしながらゲイターの左右が間違っていないか、アウターのポケットが開けっ放しになっていないか、などチェックが入ります。

「屋外でグローブを外す時は雪面に置かないように。風で飛ばされますので。」
「外したら豊臣秀吉方式です。」(←これだけで大抵の人がわかるのが面白いです。)
「懐に入れておけば飛ばされないし温まるし一石二鳥ですね。」

石井ガイドのわかりやすい説明で、最初は緊張気味だったお客様も段々と和んできたところで、ロープウェイに乗って天神平へ。

写真3.jpg写真4.jpg

ロープウェイを降りると新雪がたっぷり。

太陽に照らされて雪がキラキラしており、皆さん一気にテンションが上がります。

天気も良いので登山者、スキーヤー以外に観光で景色を見に来た人もいて、天神平は大賑わいでした。

写真5.jpgアイゼン装着


「では、さっそくアイゼンを履いてみましょう。時間を計りますので、どのくらいで履けるか目安にしてください。」
初めて12本爪のアイゼンを履く方もいて、早く履けた方は手伝ったりしながらもそれぞれのやり方で履いていきます。
まず片方のアイゼンを履いた状態で石井ガイドから履き方のアドバス。
「整地すること、靴の雪を落とすこと。斜面の上に向いて履くこと。ピッケルを杖代わりに使うと履きやすいですよ。では、もう片方のアイゼンも履いてみましょう。」
先ほどよりスムーズにアイゼンを履く皆さん、素晴らしいです。

初めての方はグローブを付けたまま装着するのが大変だったり、アイゼンの紐が長すぎたりと実際に履いてみての改善点も出てきて、お互いアドバイスしながら楽しそうに装着。
石井ガイドからも「アイゼンの紐は金具から外さす予め輪の状態にしておくと履くときに楽です。」と実演を交えながらアドバイスがありました。

写真6.jpgさっそく歩いてみる


斜面に移動してアイゼン&ピッケルワークの練習です。
すでに講習会と思われる団体がたくさんおり、この日は5~6組程の団体が練習していました。

写真7.jpg直登・直下降の練習


まずは一列になって直登・直下降の練習。

アイゼン歩行の基本はフラットフッティングです。

足を雪面にフラットに置き、アイゼンのすべての爪が雪面に食い込んでいるかを気にしながら歩きます。
「皆さん、足元を気にしすぎですよ~。しっかり胸張って!」
「下りは腰が引けないように、イメージはオラウータンです!」
と石井ガイドが声を掛けると「オラウータンってどんなだっけ」と言いながら楽しそうに登下降を繰り返し練習していきます。
「登りと下りではピッケルの向きが違いますよ。ピックの向きは合ってますか~」と言われて慌てて向きを変える方も。

写真8.jpgダックウォークやダイアゴナルの練習


傾斜がきつい斜面ではつま先を少し開いて直登するダックウォーク、体を斜めに向けて足を交差させながら登るダイアゴナルなど、石井ガイドが実践しながら説明し、続いて皆さん練習しながら登下降を繰り返していきます。

写真9.jpg楽しそうな皆さん

写真10.jpgダイブする石井ガイド


「そろそろお昼タイムにしましょう」とのことで練習一時ストップ。
天気良く暖かいので、レストハウスには行かず外でのお昼タイムとなりました。
「せっかくのフカフカ雪なのでダイブしちゃってください~」と言いつつ自分がダイブする石井ガイド。

新雪で雪まみれになった姿を見て、他の方はやめておくことに。笑

写真11.jpgラッセルの練習


写真12.jpgクリスマスプレゼント?


早く食べ終わった方は新雪の中をラッセルして楽しんでいます。
この日はクリスマスイブという事で、石井ガイドからチョコレート、朝妻からは手作りのシリアルバーを。

皆さん喜んでくれて良かったです。

写真13.jpgスリーオクロックの練習


写真14.jpgキックステップの練習


午後からは、まず斜登・斜降しながら谷側の足のつま先を外側に向けて歩くスリーオクロックの練習です。

フラットフッティングを心掛けながら斜めに登ったり降りたりを繰り返し。
「皆さん、ピッケルの向き注意!」「胸張って~」と石井ガイド。
「新しい事やるとさっき習ったこと忘れちゃう」とお客様。
始めはぎこちない動きでしたが、何度も練習するうちに段々スムーズになってきました。

次にアイゼンを脱いでキックステップの練習です。
登りはつま先を雪面にまっすぐ蹴り込んで、下りはつま先を水平より少し上げて、と説明を聞きながら歩いてみますが、アイゼンを脱いだことで下りが怖くなってしまう方も。

「腰が引けないよう姿勢をまっすぐに!」と注意を促し練習していきます。

写真15.jpg滑落停止の練習


そして最後は、楽しみにしていた方も多い(?)滑落停止の練習です。
安全のためアイゼンは装着せずに練習します。
まずは石井ガイドが実演し、ピッケルの持ち方や体を回転させる向き、腕の位置、足を雪面から離すことなど説明。

一人ずつ順番に練習していきます。

写真16.jpg
写真17.jpgひたすら練習


最初はなかなか止まらなかったり足が上がらなかったりしていた方も、練習を重ねるうちに段々上手くなっていました。
「大切なのは、転んだ時にすぐにピッケルを雪面に刺して滑らないようにすること。初期制動です。」

「アイゼン歩行も基本的には無雪期の歩行と一緒です。フラットフッティングが大切です。」と石井ガイドからアドバイスが入ったところで本日の勉強会終了。
いつの間にか日が傾いてきて斜面が日影となり寒くなってきたので、引き上げることに。

ロープウェイ乗り場まで戻り、アイゼンをしまったり写真を撮ったりして名残惜しくも下山となりました。

写真18.JPG天神平からの白毛門


帰りのバスでは石井ガイドからアイゼンのメンテナンスの仕方などの説明もあり、とても丁寧で楽しい勉強会となりました。
お客様の中には、すでに雪山登山予定している方もおり有意義なツアーとなったよう。
まいたびの雪山ツアーもたくさんありますので、是非今回のツアーで習ったことを活かして雪山を楽しんでいただければと思います。
ご参加いただいた皆様、一日お疲れさまでした!

【写真】石井啓太
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ3

【写真・文】朝妻照子
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1
信州登山案内人

↓現在ご予約受付中の雪山登山ツアーはこちら↓

2024年3月2日(土)M2953 雪の安達太良山 源泉かけ流しの山麓泊

2024年4月27日(土)M2979 残雪の涸沢カール 白銀の穂高連峰を眺めに