冬の低山企画・春らん漫の小豆島へ!
3月後半、残雪の山々を眺めながら高松空港へと飛び、高速船で小豆島へと向かいました。
残雪が残る南アルプス
船の乗り場は広々としていて乗船するとご当地キャラの"ミモザのりくちゃん"が迎えてくれました(大きい!笑)。この時期の小豆島ではミモザが見られるというので楽しみに向かいました。
土庄港に到着すると、爽やかな暖かさに包まれてとても気持ちが良いです。
塩っぽいベタつきがないというか、湿気がないというかサラサラした空気感でとても清々しい!
巨大なぬいぐるみの"ミモザのりくちゃん"
ランチレストランは海を見渡すオリーブに囲まれた場所。オリーブの木とミモザが迎えてくれました。
小豆島はオリーブで有名ですが、実はお醤油の産地でもあるのです。メニューはお醤油の原型である醤を使った名物ひしお(醤)の丼。オリーブをかけて食べるとさらに美味しさが増し、とっても美味しくいただきました。オリーブだけで少し食べてみても最高でした。
見ごろのミモザ
食後は瀬戸内海を望む園内をのんびり散策!♬春が訪れた園内で日本最古といわれるオリーブの原木を見たり、ミモザ並木を楽しみ人気の風車の前でジャンプ!(笑)
この島ならではのオリーブのソフトクリームはオリーブをしっかりと感じる事が出来てとても美味しかったです。 風車前でジャンプ!(のはず、笑)
オリーブ公園から見る瀬戸内海 オリーブのソフトクリーム(いつの間に食べていたんだ)
お腹がいっぱいになった後は、海辺の小さな桟橋から船に乗り二十四の瞳映画村へ。小さな小さな桟橋の向こうには小豆島の低山。青空がとても気持ち良く、山をバックに全員でパシャ! 小豆島の山と青空をバックに
オリーブビーチのモニュメント
二十四の瞳の映画村へ(釣りじゃないよ~)
二十四の瞳映画村へ到着すると、そこはタイムスリップしたような昭和の世界。浜辺には映画で使用されたあの教室もあり、ギャラリー松竹座映画館には岬の分教場新聞が飾られ当時の様子がうかがえました。 二十四の瞳映画村
映画がよみがえるような穏やかな風景
二十四の瞳映画村/ギャラリー松竹座映画館
映画に使われた教室
タイムスリップをした後は現実の世界、本日のお宿へ。海が目の前にあり、周辺を散策すると明後日に歩く星ケ城山が見えました。どんな景色が広がるか楽しみです。
小豆島最高峰の星ケ城山
夕食では醤の郷らしいお醤油の数々が並んでいました!小豆島にある全ての醤油ではありませんが、6種類全ての醤油を少しずつ皿に取り、"利き酒"ならぬ"利き醤油"のお試めし。さっぱり味、こってり味、甘味ありなどひとつ一つにしっかり個性があり味の違いがわかりました。料理に合わせ好みの醤油を楽しむことが出来るとはさずが小豆島!なんとも贅沢な時間。
小豆島の醤油がずらり
小豆島2日目
この日、向かったのは標高371mの千羽ケ嶽。
歩き始めのダムから静かな林道を歩き、人にも会わない静かな森を歩いて山頂に到着。大きな岩が山頂の印。断崖になった山頂からは、少しだけ身を乗り出したくなります(笑)。千羽ケ嶽の楽しみはこれだけではありません。少しだけ下ったところには開放感たっぷりの素晴らしいスラブ岩ありました。小豆島や瀬戸内海の景色を眺めながらのんびり休憩することができました。
貯め池から出発 ヤブ椿も見ごろ
消えかかる千羽ケ嶽の文字
山頂の向こう側は断崖
スラブ岩の大展望
さあ、景色を堪能したら下山してお出かけです!
小豆島で唯一の酒蔵、小豆島酒造へ足を運び酒粕を使った人気のランチをいただきました。
おばあちゃんの手作りという料理は一品一品がとても丁寧に作られており、特に吟醸酒の搾りたてを使った粕汁はとても良い香り!酒粕を使った奈良漬も思ったよりもあっさりしていて手作りを感じるやさしい美味しさで心まで温まりました。
食後にお店のご厚意でプチ酒蔵ツーリズムを開催していただきました。お酒の種類や使用する米の違いなど、興味深いお話をお料理同様にとても丁寧にお聞きしました。
お店の方が酒蔵をご案内
その後、地元のガイドさんとともに醤の郷の散策へ。
瀬戸内海に浮かぶ風光明媚な小豆島はオリーブだけではなく、江戸時代から醤油や味噌造りなど発酵文化が盛んで、古くから信仰と自然が共存して地域の人々に親しまれてきた場所。
まずは醤の郷の氏神様、海八幡神社へも足を運びお参りをしました。歴史ある社殿には応神天皇が祀られていました。
海八幡神社
続いて向かったのは真光寺。樹齢400年と言われるシンパク(イブキ)とクスノキがあり、シンパクの樹高は約15m、クスノキは約20mあり2本の巨木を下から見上げると空へ向かって大きく広がる壮大な枝に感動しました。 ねじれながら成長するシンパクの木
クスノキの巨木
そして、醤油蔵が立ち並ぶ場所を歩いているとの歴史ある素晴らしい建物に出会いました。それは正金醤油さんの醤油蔵でした。よく見ると登録有形文化財に指定されており、文化庁のデータベースに〝隣接する醤油蔵と一体になり「醤の郷」景観の一翼を担う建物〟との一文がありました。偶然いらした社員の方にお話を伺う事ができて、ご参加の皆さま興味津々!通りすがりなのに嬉しいご対応ありがとうございました。
散策はまだまだ続き、瀬戸内国際芸術祭の作品であるオリーブのリーゼントという立体作品を観たり、醤油作りに使う圧搾用の重石など石道具が並んでいました。
毎年開かれる瀬戸内芸術祭りで、アートの島としても広く知られるようになってきているんですね。
醤の郷を散策
醤油蔵の近くはほんのり醤油の香りが漂う
醤油作りに使われた石道具
そして最後に到着したのは金両醤油。入口には醤油やだし醤油の自販機があり、時間外でも購入できます。それぞれの醤油に味わいがあり400年続くと言われる歴史と文化に触れる事ができました。
2日目の宿へ移動すると館内で素敵なアナウンスが流れ夕陽の時間を案内してくれたのです。
渡辺さんも撮影に集中していますね。
こちらの宿の夕食ではまた違う醤油が並び、全種類を皿へ注ぎ利き酒ならぬ利き醤油を楽しみました。並べてみると色も香りも違いがわかり、とても面白い実験をしているようでした。
後編へ続く
【文と写真】小林(由)
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