お問い合わせはこちら
(平日10:00~16:00 土日祝休業)
日本の山旅 登山バス 国内旅行 風来人03-6265-6966
世界の山旅03-6265-6953 海外旅行03-6265-6952

まいたびブログ

毎日新聞旅行(東京)「まいたび®」公式ブログです。
国内・海外登山、講師同行「風来人」などツアーの添乗記やトピックス、「旅」の素晴らしさをご紹介するなかで、
旅を楽しむ心がふんわり広がっていく、そんなことを夢見ています。

春らんまんの小豆島~オリーブと醤の郷、そして低山へ(前編)

2025年5月25日

冬の低山企画・春らん漫の小豆島へ!
3月後半、残雪の山々を眺めながら高松空港へと飛び、高速船で小豆島へと向かいました。

航空機の中①.jpeg                     残雪が残る南アルプス

航空機の中②.jpeg船の乗り場は広々としていて乗船するとご当地キャラの"ミモザのりくちゃん"が迎えてくれました(大きい!笑)。この時期の小豆島ではミモザが見られるというので楽しみに向かいました。
土庄港に到着すると、爽やかな暖かさに包まれてとても気持ちが良いです。
塩っぽいベタつきがないというか、湿気がないというかサラサラした空気感でとても清々しい!

フェリー乗り場②.jpeg                      高速船で小豆島へ

ミモザの〝りくちゃん〟.jpeg

                 巨大なぬいぐるみの"ミモザのりくちゃん"

ランチレストランは海を見渡すオリーブに囲まれた場所。オリーブの木とミモザが迎えてくれました。
小豆島はオリーブで有名ですが、実はお醤油の産地でもあるのです。メニューはお醤油の原型である醤を使った名物ひしお(醤)の丼。オリーブをかけて食べるとさらに美味しさが増し、とっても美味しくいただきました。オリーブだけで少し食べてみても最高でした。

                    
ひしお丼.jpeg

                     名物「ひしお丼」
P1410376.JPG                  もろみとオリーブオイルが絶妙な味

 昭和天皇御手蒔きオリーブ.jpeg                    昭和天皇御手蒔きオリーブ
        PXL_20250323_034250812.jpg

                       見ごろのミモザ

食後は瀬戸内海を望む園内をのんびり散策!♬春が訪れた園内で日本最古といわれるオリーブの原木を見たり、ミモザ並木を楽しみ人気の風車の前でジャンプ!(笑)
この島ならではのオリーブのソフトクリームはオリーブをしっかりと感じる事が出来てとても美味しかったです。

オリーブ原木.jpegギリシア風車①.jpegギリシア風車②.jpeg                  風車前でジャンプ!(のはず、笑)

PXL_20250217_050542940.jpg

                   オリーブ公園から見る瀬戸内海

オリーブのソフトクリーム.jpeg               オリーブのソフトクリーム(いつの間に食べていたんだ)

お腹がいっぱいになった後は、海辺の小さな桟橋から船に乗り二十四の瞳映画村へ。小さな小さな桟橋の向こうには小豆島の低山。青空がとても気持ち良く、山をバックに全員でパシャ!

桟橋①.jpeg                   小豆島の山と青空をバックに

PXL_20250217_053825041.jpg                   オリーブビーチのモニュメント

桟橋③.jpeg                二十四の瞳の映画村へ(釣りじゃないよ~)

二十四の瞳映画村へ到着すると、そこはタイムスリップしたような昭和の世界。浜辺には映画で使用されたあの教室もあり、ギャラリー松竹座映画館には岬の分教場新聞が飾られ当時の様子がうかがえました。

PXL_20250323_051046325.jpg                     二十四の瞳映画村

P1410647.JPG                 映画がよみがえるような穏やかな風景

二十四の瞳映画村ギャラリー松竹座映画館.jpeg               二十四の瞳映画村/ギャラリー松竹座映画館
  
P1410650.JPGP1410645.JPG                     映画に使われた教室

タイムスリップをした後は現実の世界、本日のお宿へ。海が目の前にあり、周辺を散策すると明後日に歩く星ケ城山が見えました。どんな景色が広がるか楽しみです。

星ケ城山.jpeg                   小豆島最高峰の星ケ城山

夕食では醤の郷らしいお醤油の数々が並んでいました!小豆島にある全ての醤油ではありませんが、6種類全ての醤油を少しずつ皿に取り、"利き酒"ならぬ"利き醤油"のお試めし。さっぱり味、こってり味、甘味ありなどひとつ一つにしっかり個性があり味の違いがわかりました。料理に合わせ好みの醤油を楽しむことが出来るとはさずが小豆島!なんとも贅沢な時間。

お醤油.jpeg

                    小豆島の醤油がずらり

小豆島2日目

この日、向かったのは標高371mの千羽ケ嶽。
歩き始めのダムから静かな林道を歩き、人にも会わない静かな森を歩いて山頂に到着。大きな岩が山頂の印。断崖になった山頂からは、少しだけ身を乗り出したくなります(笑)。千羽ケ嶽の楽しみはこれだけではありません。少しだけ下ったところには開放感たっぷりの素晴らしいスラブ岩ありました。小豆島や瀬戸内海の景色を眺めながらのんびり休憩することができました。

千羽ケ嶽へ向けて①.jpeg

                      貯め池から出発

PXL_20250324_025049355~2.jpg                     ヤブ椿も見ごろ

千羽ケ嶽へ向けて②.jpeg千羽ケ嶽山頂①.jpeg                    消えかかる千羽ケ嶽の文字

千羽ケ嶽山頂②.jpeg                    山頂の向こう側は断崖

千羽ケ嶽山頂付近.jpeg

                     スラブ岩の大展望

さあ、景色を堪能したら下山してお出かけです!
小豆島で唯一の酒蔵、小豆島酒造へ足を運び酒粕を使った人気のランチをいただきました。

おばあちゃんの手作りという料理は一品一品がとても丁寧に作られており、特に吟醸酒の搾りたてを使った粕汁はとても良い香り!酒粕を使った奈良漬も思ったよりもあっさりしていて手作りを感じるやさしい美味しさで心まで温まりました。

小豆島酒造.jpeg

小豆島酒造 (3).jpegPXL_20250324_035125829.jpgのサムネイル画像                 とっても美味しい手作りの"まかないめし"

小豆島酒造 (5).jpeg

PXL_20250218_063430595.jpgPXL_20250218_063454808.jpg

食後にお店のご厚意でプチ酒蔵ツーリズムを開催していただきました。お酒の種類や使用する米の違いなど、興味深いお話をお料理同様にとても丁寧にお聞きしました。

小豆島酒造 (9).jpegPXL_20250324_041404801.jpg                  お店の方が酒蔵をご案内

その後、地元のガイドさんとともに醤の郷の散策へ。
瀬戸内海に浮かぶ風光明媚な小豆島はオリーブだけではなく、江戸時代から醤油や味噌造りなど発酵文化が盛んで、古くから信仰と自然が共存して地域の人々に親しまれてきた場所。

まずは醤の郷の氏神様、海八幡神社へも足を運びお参りをしました。歴史ある社殿には応神天皇が祀られていました。

正金醤油①.jpeg                       海八幡神社

続いて向かったのは真光寺。樹齢400年と言われるシンパク(イブキ)とクスノキがあり、シンパクの樹高は約15m、クスノキは約20mあり2本の巨木を下から見上げると空へ向かって大きく広がる壮大な枝に感動しました。

PXL_20250324_052654931.jpgPXL_20250324_052453279~2.jpg                  ねじれながら成長するシンパクの木

PXL_20250324_052437347~2.jpg                        クスノキの巨木

PXL_20250324_051134024~2.jpg
そして、醤油蔵が立ち並ぶ場所を歩いているとの歴史ある素晴らしい建物に出会いました。それは正金醤油さんの醤油蔵でした。よく見ると登録有形文化財に指定されており、文化庁のデータベースに〝隣接する醤油蔵と一体になり「醤の郷」景観の一翼を担う建物〟との一文がありました。偶然いらした社員の方にお話を伺う事ができて、ご参加の皆さま興味津々!通りすがりなのに嬉しいご対応ありがとうございました。

正金醤油③.jpeg                     正金醤油さんの説明を聞く

正金醤油②.jpeg                    登録有形文化財の醤油蔵

正金醤油④.jpeg

散策はまだまだ続き、瀬戸内国際芸術祭の作品であるオリーブのリーゼントという立体作品を観たり、醤油作りに使う圧搾用の重石など石道具が並んでいました。
毎年開かれる瀬戸内芸術祭りで、アートの島としても広く知られるようになってきているんですね。

散策風景(黄色の花).jpeg                       醤の郷を散策

P1410481.JPG                 醤油蔵の近くはほんのり醤油の香りが漂う

石道具①.jpeg                    醤油作りに使われた石道具

石道具②.jpeg

そして最後に到着したのは金両醤油。入口には醤油やだし醤油の自販機があり、時間外でも購入できます。それぞれの醤油に味わいがあり400年続くと言われる歴史と文化に触れる事ができました。

金両醤油の自販機.jpeg                     金両醤油の自販機

金両醤油.jpeg                        金両醤油

2日目の宿へ移動すると館内で素敵なアナウンスが流れ夕陽の時間を案内してくれたのです。
渡辺さんも撮影に集中していますね。


夕陽撮影中.jpegPXL_20250324_090200501.jpg                 ホテルのテラスから見た瀬戸内海に沈む夕陽

こちらの宿の夕食ではまた違う醤油が並び、全種類を皿へ注ぎ利き酒ならぬ利き醤油を楽しみました。並べてみると色も香りも違いがわかり、とても面白い実験をしているようでした。

お醤油.jpeg                   醤油の味比べ

                  

                    後編へ続く

【文と写真】小林(由)

↓現在ご予約受付中の低山旅はこちら!↓
10月14日(火)発 【渡辺四季穂と行く!】札幌近郊低山トレッキング 紅葉や絶景・岩場を楽しむ
その他の低山旅一覧はこちら