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まいたびブログ

毎日新聞旅行(東京)「まいたび®」公式ブログです。
国内・海外登山、講師同行「風来人」などツアーの添乗記やトピックス、「旅」の素晴らしさをご紹介するなかで、
旅を楽しむ心がふんわり広がっていく、そんなことを夢見ています。

東赤石山と伊予富士~笹ヶ峰、瓶ケ森

2024年5月28日

石鎚山から東赤石山に至る稜線歩きが掛け値なしに素晴らしい。
山好きの知人からそう聞き、やっと添乗の機会を得た瓶ケ森、伊予富士〜笹ケ峰、東赤石山の添乗レポートをお届けします。

2024年5月10日(金)

1.イスヅチザクラと石鎚山.jpgイシヅチザクラと石鎚山

なぜ、やっと機会を得たのかと申しますと、石鎚山系から赤石山系を繋げて歩くには、山小屋泊が第一だったのですが、施設の老朽化や人手不足により稜線の山小屋が相次いで休業を決めたため、ツアーはなかなか計画しづらくなっていたのです。
今回、稜線上には泊まらず、二百名山と三百名山4座に絞って無理なく・2泊で登るプランへ変更。嬉しいことに大勢のお客様にお集まり頂き、羽田を発ち松山へ。青空の下出発します。初日天候も良く、絶好の登山日和。

写真22.瓶ケ森山頂.jpg瓶ケ森山頂


まずは通称UFOライン沿いにある瓶ケ森登山口から出発します。元々雄峰(ゆうほう)ラインと名づけられた道路がUFOラインに名称変更になったのは、その昔山域の写真に未確認飛行物体と思しきものが写りこみ地元の新聞で話題となったため。風光明媚なこの林道は、ドライブ目的でも多くの方が訪れる名所ですが、四国最高峰の石鎚山を眺めながらシコクザサ茂る気持ち良いルートを進む瓶ケ森登山はまた格別。
1時間ほどで瓶ヶ森山頂、女山に到着。
その後は押田ガイドのお勧めで、山名の由来となった瓶壺を経由して下山。この瓶壺は自然が造った甌穴。私のストックが全て沈んでしまうくらい深さがありました!ここに住んでいた方にとって重宝されただろう自然の水瓶です。

3.清冽な水が流れ込む瓶壺.JPG清冽な水が流れ込む瓶壺

2024年5月11日(土)

4.瓶ゲ森・石鎚山をバックに写真中央、ブロッケン現象.jpg瓶ケ森・石鎚山をバックに写真中央、ブロッケン現象

この日も天気は晴れ。絶好の登山日和、と言いたいところですが、朝から強烈な風が。皆さん、上着を一枚羽織って登山開始です。登山開始早々、尾根上から南西の方向にブロッケンが出現。流れる雲と二重の虹の幻想的な風景が見られました。強風は収まってくれなかったものの、360度の絶景は終始続き、展望を励みに縦走していきます。途中、咲き始めのシャクナゲも見ることができました。

5.伊予富士とシャクナゲ.jpg伊予富士とシャクナゲ

伊予富士、寒風山を経て徐々に笹ケ峰が近づいてきました。笹ケ峰はその名の通り、山頂付近がシコクザサで覆われた、たおやかな山容がとても綺麗で美しい山。山頂からは明日登る東赤石山も望めました。尾根を外れ、下山した南登山道もシコクシラベやブナの巨木が印象的でしたよ。

写真66.笹ケ峰.jpg笹ケ峰
7.南登山道のブナ.jpg南登山道のブナ

20024年5月12日(日)

最終日はいよいよ東赤石山を目指します。この日は朝からあいにくの雨。選んだ東瀬場谷ルートはそのほとんどが樹林帯のため、風雨の影響を受けにくく助かりました。けれど、渡渉や沢沿いのトラバースは慎重に。

8.瀬場谷は大小渡渉の連続.jpg瀬場谷は大小渡渉の連続

昨日までと雰囲気の異なる幽玄な雰囲気の中、高度を稼いでいくと赤く岩々としたゴーロ帯が出現します。これは山名の由来になったカンラン岩に含まれる鉄分が酸化したもの。東西で遠く離れた赤石山脈(南アルプス)と、山名の由来が似ているのはおもしろいですね。
また、東赤石山の北側は金属鉱山として名をはせた別子銅山。かつて開発によって荒廃していたと聞く赤石山系ですが、今では深い森と豊かな高山植物で登山者の間で人気の山々となりました。自然の回復力に畏敬の念を覚えます。

9.東赤石山山頂.jpg東赤石山山頂


残念ながら山頂は雲の中で景色は望めませんでしたが、長い下山も皆さん集中を切らさず、一致団結歩き通すことができました。
大変お疲れさまでした。次回は赤石山系の縦走も組み入れて再訪し、晴天の下ご一緒したいですね!
同山域はもちろん、他の山域でも、またお会いできるのを楽しみにしております。

【文と写真】鈴木信雄、宮本勝規