お問い合わせはこちら
(平日10:00~16:00 土日祝休業)
日本の山旅 登山バス 国内旅行 風来人03-6265-6966
世界の山旅03-6265-6953 海外旅行03-6265-6952

まいたびブログ

毎日新聞旅行(東京)「まいたび®」公式ブログです。
国内・海外登山、講師同行「風来人」などツアーの添乗記やトピックス、「旅」の素晴らしさをご紹介するなかで、
旅を楽しむ心がふんわり広がっていく、そんなことを夢見ています。

霊仙山とイブネ

2024年5月28日

写真1.JPG

昨年の竜ヶ岳と御池岳に続く鈴鹿山脈の山をご案内させていただきました。

「いつかお客様と歩きたい」と思っていた山・・天気に恵まれ素晴らしい景色をみんなで堪能してきました。

 

2024514日(火)

米原駅にてお客様を待つのは、今回ご一緒する朝妻と正清。強力な晴れ女パワーのおかげで雨の心配もなく、改札口に現れるお客様もみな笑顔でほっとします。さっそくバスにて霊仙山の今畑登山口へ。

写真2 (1).jpgのサムネイル画像

最初からぐんぐんと登っていきますが、登り出して少しのところにお楽しみポイントの一つが表れて、「お~!すごい!」と歓声が上がります。

写真3.JPGのサムネイル画像

廃村となった集落にクリンソウが群生しています。

霊仙山は花の百名山にも選ばれておりフクジュソウが有名ですが、クリンソウも中々素晴らしかったです。

しばしクリンソウを楽しんだ後は、笹峠まで樹林帯をぐんぐん登っていきます。

写真4.JPG

写真5.JPGのサムネイル画像

写真6.JPGのサムネイル画像

クリンソウ以外にもエビネやウラシマソウ、ミツバオウレン、ササバギンランなど色々なお花を見ながら笹峠へ。この先から景色が一変して石灰岩の登りになるので、しっかりお昼を食べてから向かいます。

写真7.JPGのサムネイル画像

写真8.JPGのサムネイル画像

石灰岩が雨水で侵食されてできたカルスト台地。近江展望台まで岩の間を縫うように登っていきます。振り返ると鈴鹿山脈の最高峰御池岳が見えたり、眼下に琵琶湖が見えたりしてテンションが上がります。先ほどまでの樹林帯とは違って登りにくい岩場が続きますが、「これさえ登れば快適な稜線歩きですよ!頑張りましょう~」と声を掛けていきます。

写真9.jpg

写真10.JPGのサムネイル画像

写真11.JPGのサムネイル画像カルスト台地広がる山の稜線をしばらく歩きます。途中、恐竜の足跡のような岩を発見。そこからは「あれはイルカ岩っぽい」「これはゴジラ岩」「たくさんのひつじの群れだわ」と想像を膨らませながら楽しく登っていきます。

霊仙山はピークがいくつかあり、最初に1094mの最高点に登ってから山頂の標識のある1084mのピークへ向かいます。

写真12.jpg

最高点まで登ると伊吹山が見えてきます。

「手前に経塚山と霊仙山避難小屋、奥には伊吹山が見えていますよ。」とお話すると、「伊吹山!近いんですね~」と喜ぶ方も。登ったことのある山が見えると嬉しいものですね。

写真13.jpg

そして霊仙山山頂に到着!カルスト台地と琵琶湖の景色が素晴らしいです。

「すごく良い山!」「こんな山があるなんて知らなかった」「来て良かった!」とはしゃぎながら記念写真を撮り、しばし山頂からの景色を楽しみました。

写真14.jpg

広大な山頂台地を眺めながら経塚山経由で下山していきます。すり鉢状に窪んだ地形に雨水がたまってできたドリーネ池が点在していたり、鹿の群れがいたり、立派な鳥居があったりと飽きさせません。最後までワイワイ楽しく歩いて無事下山。

本日の宿へ向かいます。

写真15.JPGのサムネイル画像

まいたびでは初となるであろう、高速のサービスエリアにある宿です。小さいながらも浴場もあるので、しっかり疲れを取り明日に備え就寝となりました。

2024515日(水)

本日は鈴鹿の奥座敷と呼ばれるイブネへ。アプローチが長く、甲津畑登山口から稜線に出る杉峠まで約3時間。

「今日は行程が長いですが、頑張りましょう!」 写真16.jpgのサムネイル画像

スタートの林道は千種街道と呼ばれる古道です。かつて織田信長が京から岐阜への帰路に通っており、敵対していた武将の命を受けた善住坊に襲撃されたが逃れたという話があります。その善住坊が隠れていた岩があったり、昔は鉱山であった為隆盛を願って安置された桜地蔵や集落の遺跡などがあり歴史を感じながら登っていくことができます。

写真17.jpg

写真18.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像

たくさん出てくる炭焼き窯の跡に昔の人の苦労を感じたり、イヌシデの大木にパワーをもらったりしながらぐんぐん進みます。ずっと沢沿いを登っていくので何度も橋を渡ったり渡渉を繰り返します。

写真19.jpgのサムネイル画像

写真20.JPGのサムネイル画像

杉峠までもう少しというところで登山道脇にヤマシャクヤクが咲いており、思わず顔がほころびます。

「頑張れ~」と声を掛けると「十分頑張ってるよ~」と返ってきたので、「頑張ってる!頑張ってる!」と言い合いながら杉峠到着。

写真21.JPGのサムネイル画像

「分岐を右に行くと雨乞山。こちらもイブネと同様に鈴鹿10座に選ばれていますよ。」

鈴鹿10座とは滋賀県東近江市が東近江から登ることのできる鈴鹿の山の中から選定した山で、それぞれ歴史があり地質や植生にも特徴があり近年人気が高まっています。

杉峠からは40分程でイブネに到着。段々と苔の台地が見えてきて疲れも飛びます。

写真22.jpgのサムネイル画像

写真23.jpgのサムネイル画像

イブネの山頂は、以前は笹に覆われて訪れる人もほとんどいませんでしたが、笹が枯死して苔の広がる台地に。苔の絨毯の奥には御在所岳と鎌ヶ岳が見えています。山頂から先もしばらく苔の絨毯が広がっているので、ゆっくりお昼タイムと散策タイムをとり鈴鹿の奥座敷を楽しみました。

写真24.jpgのサムネイル画像

写真25.jpgのサムネイル画像

「遠かったけど、素晴らしい景色に癒されました。」「昨日の霊仙山も良かったし、今日のイブネも良かった。」「いい山だった、来て良かった。」そう言っていただけて私も本当にうれしかったです。

写真26.jpgのサムネイル画像

下りも渡渉を繰り返しヤマシャクヤクに癒され、無事下山となりました。近くの永源寺温泉八風の湯にゆっくり浸かり米原駅にて解散。

今回は現地集合現地解散のため地元のエイタク観光のバスでしたが、二日間ともドライバーさんに良くしていただき、本当に助かりました。またいつか鈴鹿の山を案内できる機会があったらお世話になりたいなと思います。

そして、今回このツアーを選んで参加いただいたお客様、みなさんと歩けてとっても楽しかったです!ありがとうございました。

 

【写真】正清広美・ご参加のお客様

【写真・文】朝妻照子