（毎日新聞旅行）

皆さまこんにちは～♡

今回は、パンフレットに載っていないインターネット限定企画・羊山公園〜琴平丘陵をご案内させていただきます。

集合したのは埼玉県秩父市にある西武秩父駅。秩父といえば懐かしい毘沙門山を思い出します。

埼玉県は西側を秩父山地に囲まれ、東側は広々とした関東平野、それぞれ地形や地層も異なる面白いエリアの一つなので私も大好きです。

今朝の冷たい空気も心地良く、駅前から見える武甲山も青空に包まれとても綺麗です。まずは秩父市街が見渡せる見晴らしの丘を目指します。分岐手前の牧水の滝から入ると濃いピンクの梅がキラキラと迎えてくれました。

牧水の滝の梅

標高を少しずつあげると両神山や二子山、城峰や宝登山もくっきり見えてとても気持ちの良い丘です。

見晴らしの丘

次の目的地は羊山公園へ。途中、直前の積雪により白く輝く武甲山と梅のコラボレーションがとても素敵で思わず立ち止まってしまいました。ピンクと白が良く似合い綺麗ですねえ！

武甲山と梅

少し歩くと羊牧場と芝桜の広場に出ます。のんびり過ごす羊たちが可愛いくてまたもや足止め！なかなか前に進めません(笑)

ひつじ牧場

ひつじ

武甲山を一番良い場所で撮影していたら咲き始めた芝桜に気付きみんなでビックリ！芝桜は毎年4月～5月に約9種類40万株植えられるそうなのですが早いですね～

武甲山を撮影

芝桜と青空

芝桜

撮影タイムを堪能したら近くに住む？秩父市の宣伝部長ことポテくまくんのお家に遊びに行きました。中を覗くとポテくまくんが！？秩父の名物、大好物のみそポテトを作っているのでしょうか？（笑） ポテくまくんの家

ポテくまくんプロフィール

ご当地キャラに癒されて、いよいよ山の中へ。羊山公園からしばらく歩くと、武甲山登山口の石碑があります。この石碑は、昭和60年石灰岩採掘のため廃道となった西参道の登山口です。今もいくつか看板が残り、その中の一部に〝閉鎖までの長い歴史を伝えるため石碑を残す〟と書いてありました。江戸時代、築城や街を作るために採掘され始め、現在に至るまでの長い時間私たち人間がどれだけ自然の恩恵を受けているのかとても感慨深いです。

　さあ、衣服調整をしたら山神様にご挨拶をして本日の最高点399mへ向かいます。樹林帯の木漏れ日が心地よく私たちを迎えてくれます。

武甲山西参道登山口

山神さま

最高点に視界はありませんが三等三角点「影森」があります。ことあと小さな岩場もあり緩やかなアップダウンが続きます。このルート沿いにも石灰岩採掘場所があり、よく見るとあちこちに白く輝く岩石が目立ちます。大きなべっとく岩を超えたら長者屋敷跡に到着。みんなで座れる東屋でランチタイム。

最高点399ピークの三等三角点「影森」

岩石

べっとく岩

長者屋敷跡を越えると大きな岩肌に緑色の梯子がかかっています。梯子を上がると、ここは修験堂があり案内板によると外にある廊下の外周を回るごとに中央の干支を記した輪を回し元の干支に戻ることで一度修行をした事になるとか。廊下といっても板の隙間から下が見えてちょっとヒヤヒヤします(笑)

修験堂への階段

修験堂の中

修験堂の中（その2）

そしてこの先には秩父札所第二十六番の圓融寺に聖観世音菩薩が安置されています。安らかなお顔に癒され更に先を行くと岩窟の石仏と岩井堂が現れます。秩父には古くから３４カ所の観音霊場を巡るお遍路巡りがあり、今回はその二十六番と二十七番を歩きます。

この岩井堂は江戸時代に建立され朱塗りの珍しい懸造り（かけづくり）のお堂です。脇にある石の階段を降りて、美しい姿を見上げました。

秩父札所第二十六番・圓融寺の「聖観世音菩薩」

岩窟の石仏

岩崖作りの岩井堂

緩やかなアップダウンと少々不安定な揺れる橋を渡り小さなクサリの先に見えたのは高さ15mの護国大観音像。青空のもと光り輝いています！麓の大渕寺では、湧水の延命水をいただきました。

揺れる橋

クサリ場

秩父第二十七番札所・大渕寺の「聖観音菩薩」 

好天に恵まれ武甲山はもちろん両神山や二子山、懐かしの毘沙門山など秩父の山々をはじめ雪をまとった赤城山を眺める事が出来ました。解散後も皆さまそれぞれ楽しみながら帰路へ帰られたのではないでしょうか。

ネット限定ツアーにご参加いただきまして誠にありがとうございます。

また皆さまとお会い出来る日を楽しみにしております。

赤城山

【写真・文】　 豊岡由美子（日本山岳ガイド協会認定　登山ガイド　ステージⅡ）

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2024年05月09日（木）蛾ケ岳（ひるがたけ）

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