（毎日新聞旅行）

1月中旬ごろから半島全体で菜の花が咲き始めるころ「あつみ10名山・パート1」は、東京駅から出発します。

到着するのは豊橋鉄道渥美線の終着、愛知県最南端の三河田原駅。建築は、世界的建築家である安藤忠雄氏の設計で洗練されたが駅がお出迎え。渥美半島は年間を通して花の生産地でもあるため、カラフルトレインと名付けられた電車は咲き誇る花々のデザインが10色あり目を楽しませてくれるでしょう。ゆらゆら揺られ車窓から見えてくるのは、これから登る山々と海や人々の暮らし。

三河湾・伊勢湾・太平洋と三つの海に囲まれた半島は、海の幸はもちろん温暖な気候に恵まれ野菜や果物が豊富に育ちオールシーズン山も楽しめるエリア。今回は、あつみ10名山の中から5つの頂をピックアップしてお届けします。

赤羽根西山西峰は光岩からの展望を楽しみ、雨乞山は天然のジャングルジム！童心にかえって登りましょう。七つ山七峰は縦走で楽しみ、渥美半島最高峰の大山は呼吸を整えながらゆっくり山頂を目指し半島の末端を眺めてみましょう。後山・右善坊山からは船の行き交う知多半島や志摩半島の見え、靴マーク1にしてはしっかりめの靴マーク1.5ですがあつみ10名山を出来る限り優しいルートご案内。

下山後は郷土料理の昼食を楽しんだら、幕末を生きた渡辺崋山の画家としての姿が見られる田原市博物館や、崋山の菩薩寺としても名高い城宝寺も訪ねます。田原市博物館は、500年以上前に築城された田原城の跡に建っていて学芸員のガイド付きなのでより深く渡辺崋山を知る事が出来るでしょう。

宿泊は、地元の人たちに愛される料理自慢の宿。ご主人が腕を奮い美味しい料理でお出迎え。ご家族のおもてなしに一年の疲れが癒され、可愛い菜の花に包まれる新しい年のはじまりです。

※登山に不要な荷物を下山までお預かりできるコースです。