添乗員ツアーレポート◆西上州 秋葉山・ゴシュウ山と毛無岩 添乗記



 秋の「清野が叫ぶ!」シリーズ。春に続き、今回も西上州を攻める企画。今回は13名のお客様と秋葉山(あきやさん)からゴシュウ山と毛無岩を一泊二日の行程で添乗して参りました。 印象としては、何処も踏み跡が少なく一人で行くにはなかなか頂上に辿り着けない迷ルート。地図を見ても分かりにくく、実際に行ってみても何処を歩けばよいのか確信がもてないアプローチです。 そして、山頂直下はどこも登りづらい急登と岩稜帯といった危険箇所を含んでいます。よって、添乗とガイドを含めて4名の経験豊富なメンバーで万全の体制で臨みます。
 第1日目は新宿を7時20分にバスで出発し、秋葉山(あきやさん)とゴジュウ山に登ります。北登山口へ10時過ぎに到着し、早速歩き始めます。落ち葉が多く、その下には石がごろごろとあって、歩きにくいです。 天聖不動明王像の納められているしっかりとした石室の辺りから細い川を渡って登り始めますが、登山道が不明瞭なため、ベストな道を添乗員とガイドでしっかりと確認に行きます。

北登山口

沢渡渉

不動明王

 そして、急登が始まります。あまり足場が良くないので登りづらいのが正直なところです。それでも10分ほど登ると、中は真っ暗ですが石仏のある大きな岩の洞窟に到着します。

急登

洞窟

 植林地帯をさらに登り、コースを90度東に曲がった所では紅葉も楽しめます。

急登

紅葉

 不明瞭な登山道をひたすら登ります。もちろんちょっとした岩場も出現します。 まもなく祠が3つある秋葉山山頂861mに到着します。山頂は狭く山標も残念ながら見当たりませんでしたが 周囲の山々は良く見えました。

急登

頂上直下

秋葉山

 さらに先へ進んでいくと様々な石碑があります。破損した摩利支天、白川大権現、弁財天などを追うように枯葉の敷き詰められた尾根を歩き進んでいきます。

摩利支天

石像

白川大権現

 最後に急登を登りつめると、スタートから約2時間20分程で940mのゴシュウ山山頂に到着しました。山頂には祠と十一面観音菩薩像があり、別名「仏岩山」の山標があります。

頂上直下

ゴシュウ山山頂

 山頂からは物語山と浅間山、鹿岳、妙義山、トヤ山と荒船山など晴天の下、展望が素晴らしかったです。

物語山と浅間山

鹿岳

妙義山

 山頂直下は登りで感じたよりもかなり険しい急降下で、自分が滑らないように注意すると同時に、落石しないように歩くことにも注意が必要で、周囲の木々も細く頼りがいがないのでつかまる所もなく難易度の高い下りでした。 「本日の山は足慣らしですから。」と清野は説明しておりましたが、靴マーク5、ビックリマーク3で募集した経験豊富なメンバーだからこそ無事に問題なく降りられましたが、初中級者にはルートファイティングも含め難しい山だと思いました。 15時には下山できたため、紅葉の綺麗なやまびこ荘で入浴し、本日の宿の西上州恒例の不二野家さんに16時30分に到着しました。玄関は西上州の動物たちの剥製が出迎えてくれ、夕食はいつも通り豪華です。しっかりといただき、明日の英気を養います。

直下下降

不二野家夕食

剥製



 翌朝、朝食もいただき、5時25分にはバスで真っ暗な中を毛無岩の登山口である道場へ向かいます。 バスを降りて歩き出すと、ちょうど2日経過したスーパームーンの月が綺麗に見えました。道場の村の中を歩き、山神宮を通り河原へ降ります。河原は紅葉真っ盛りで見事に色づいていました。 

スーパームーン

山神宮

河原紅葉

 「この周辺の登山口が一番分かり難い。」と清野の言うとおり、何処が登山道なのか知る人ぞ知るといった感じです。 河原から杉林と沢沿いを通り、30分ほど入っていくとようやく「毛無岩」と書かれた白い看板が出てきます。一つ見つかったので、ほっとして踏み跡を歩いていくと10分おき位に白看板が現れます。

杉林

看板1

看板2

 急登を登った後に、戸隠山の蟻の戸渡りを思い出させるような短いナイフリッジを通過します。さらに進み展望岩を迂回する地点に来ると、あるはずの梯子がなく、頼りないトラロープのみがぶら下がっており、 ステップが大きいばかりか厄介なことに枯葉の吹き溜まりになっていて少し登るのに手こずりました。登りきると左前方に毛無岩がずっしりと見えてきます。良く見れば足の爪のように見えます…?

展望岩

毛無岩

  東のコルで進路を頂上方向へとると、そこからは岩場のアップダウンが始まります。また根っこにつかまらないといけないくらい足場の不安定な所もあります。

急登

先頭

  最後に急登を登りきると、毛無岩山頂1,300mにたどり着きます。山頂は狭いので全員は一度に行けないため、交代で行きます。

山頂直下

狭い山頂

 またしても嬉しいことに天気は快晴です。浅間山が噴煙を上げているのが真っ先に見えました。展望が良く気持ちの良い360度の眺めでした。 山頂直下のアップダウンは登りも手こずりましたが、ここの下りも落石をしないように要注意です。そして、展望岩のところは枯葉も多く、スリップしやすく滑落の危険性も考慮し、ロープを張り各自セルフビレイをとり下りました。

浅間山煙

毛無岩山頂

展望岩迂回

 帰りの小ナイフリッジも皆さんラクラクと通過していきます。その先の一部と河原の周辺は陽の光に照らされ、疲れを吹き飛ばしてくれる程の鮮やかな紅葉で、皆さんしきりに写真を撮られていました。 

ナイフリッジ

紅葉1

紅葉2

河原

 今回の「清野が叫ぶ!西上州の秋葉山・ゴシュウ山と毛無岩編」は、お客様のレベルがとても高く、お客様同士でも危険箇所では声を掛け合い、注意し合いながら通過されていたこともあり、とてもスムーズに安心して歩けたのではないかと思います。 しかし、一人で地図を持って行くには多少難がある、そんなあまり知られていない静かな西上州の山々を是非ご一緒に安全に歩いてみませんか。(文と写真/宮代正彦)2016.11.16~17